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    濱会長  

校友会会員の皆様

ご挨拶

東洋大学京北校友会
会  長   濱 徹夫 
   

 

 

 この一年も「コロナ」で、すべてが影響を受けましたが、校友の皆様におかれましてはこれに必死に立ち向かってこられたことと拝察しております。われわれ京北校友会もほとんどの学校行事が中止されるなかで、月一度の役員会と会報の発行(58号) だけは定期的に活動を続けて参りました。
 今年になってそのコロナもやっと「収束」の方向に向かいはじめ、政府もインフルエンザと同じ「第5類」に引き下げることにより、世の中もやっと3年前に戻ってこようとしています。しかしその一方で、福岡の学校では運動会を実施して400余名の「クラスター」が発生したとの報道もあり、基礎疾患をもつ私としては、まだマスクを外すことができないのが現状であります。
 そのような中、学校もすこしずつ平常に戻りつつあり、3月には京北中学・高校の卒業式に会長就任以来初めて参列することができました。高校の卒業式では366名の卒業生が京北という「学び舎」を巣立っていきました。その式場で、卒業生の「答辞」にハッとさせられました。彼らの入学式は直前になって急遽「中止」となり、その後「リモート」による式に代わり、その後の3年間に実施されるはずだった旅行や運動会・文化祭も中止又は縮小という大きな制約を受けたようです。その間、教室や外部でも「マスク着用」が強要され、卒業式の当日、初めて友達の顔をしっかりと見ることができたと明るく話してくれました。不謹慎ですが「コロナ世代」とも呼ぶべき彼らには、この3年間の経験をバネとして大きくはばたいて欲しいと心からエールを送りたいと思いました。
 また、京北では「未来の科学者育成プロジェクト」という中高大連携のプロジェクトが行われていて、こちらの発表会にも出席させてもらいました。この企画は京北中学の3年生対象で、生徒がグループを作り、自らテーマを決め、それを東洋大学の先生が応援して一つの成果にまとめていくというもので、数年前から大学の生命科学部(板倉キャンパス)の先生が後援する形でスタートしました。そのテーマを紹介すると、「肉をおいしく食べるには」と言うテーマでは、何につけたら柔らかくなるかという視点で何種類かの食材を使って何度も調査を重ねて結論を出したり、校内食堂の昼食時の混雑はどうしたら緩和されるかという問題を、生徒からのアンケートを集めて集計・結論を出していくというもので、その他の発表も数理的な論法と統計的な手法を利用した、本来なら大学で行う授業を京北の中学生が行っていることに驚きました。これは大学の先生が調査の方向性へのアドバイスなくしては実施できないことだと感じた次第です。
さらにその中で、もう一つのグループは「酵母」を自ら培養して、その酵母で作り出した「世界一美味しい酵母パン」の研究を発表してくれました。これは昨年の中学3年生が発見した酵母を受け継いで作られたパンの研究で、先輩の研究を継承する形で「中高大連携」が、京北・東洋のラインで継続されていることに感激しました。さらに彼らはこのパンを学校の食堂をはじめ、近隣のパン屋さんなどでの販売も考えているようで、OBのパン屋さんも紹介して欲しいと頼まれました。
世の中の学校で、入試対策のために「国際教育」「高大連携」ということばが使われていますが、多くは「単年度」で実施されているケースが多いと聞いています。しかし京北と東洋の場合は、大学の先生方と生徒達がお互い理解しながら研究を進めている姿も垣間見られ、更なる喜びを感じるとともに、このプロジェクトの発展を願った次第です。
そしてこの「酵母パン」の指導に当たり、このプロジェクトの中心である、生命科学部准教授の三浦健氏ですが、京北中学・高等学校の卒業生で、私が中学3年間担任をさせてもらいました。昔はおとなしい生徒で「大丈夫かしら?」と思う生徒でしたが、こんなにも逞しくなるものだと喜びも一入でした。なお、現在は三浦氏にも忙しい中にも「校友会の常任協議員」として活躍してもらっております。
 私の在学時代「昔の京北は良かった!」ということばに何か「不自然さ」を感じておりました。それじゃ「誰が悪くしたんだろう」と。しかし、これからは「京北は頑張っている!」とアピールすべきだと思っています。新聞に大きく載らないまでも、世の中でしっかりと頑張っている卒業生がいることを紹介していこうと思っています。このような校友会ですが、卒業生の皆様の温かいご支援をお願いします。
 最後になりましたが、本年は文化祭も総会も実施されます。総会は久しぶりに外部の会場で結城昭二氏(高校21回卒業、モントリオール五輪バスケットボール日本代表) の講演も予定しておりますので是非ご出席下さい。
令和5年9月
けいせい
鷄聲
東洋大学 京北校友会は1年間に1回、校友会誌「鶏聲」を発行しています。
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